せかいのはしっこ-協力隊日記-

JICA青年海外協力隊 2019-3次隊(2021-7)ジンバブエ共和国派遣。(COVID-19により出国遅延。2021/08〜)コンピュータ技術。2023/8/3~延長期間へ。教員養成校にて、PC/NWの修理/管理や授業等で活動中。

協力隊活動報告 (ハードウェア-PC編)

こんにちは。らふです(ノ・∀・)ノ
「協力隊活動報告 (ハードウェア-PC編)」

 

活動報告を読みたいという声が
思っていた以上に多かったので
ブログで活動報告をしたいと思います😊

 

JICAの要請内容に記載されていたのはこちら。
◇新規区分。
・コンピュータの保守管理、簡単な修理
・校内のネットワーク管理
・サーバー管理
・できる範囲でのレッスン担当
・その他スポーツなどの課外活動へのサポート

◇機材
コンピュータ(Win7, Win10など約80台)
(蓋を開けてみればWin7, Win8がほとんどで
Win10少しと任期途中で学校が購入したWin11数台、
合計約150台のデスクトップ。+学校所有のlaptop50台程)

 

実際、配属した当初は
校長や同僚にも授業をしてくれ、と言われ
「え、要請内容と違うやん。それメインじゃなかったよね」
となりましたが、
結局その当時、求められていた授業は
AIとかそういう新しい技術の授業✋️
理由は他の授業は今のジンバブエ人教師で賄えているから。
ただ、AIとかそういう分野の経験はない。
「はじめまして」の時に同僚から
「あなたは何ができるの?」と言われたので
いや、この配属先の環境を通じて
何を求められているか、何が必要そうかが
分からないままに最初に何ができるのと言われても
どこまで答えたらいいのか分からなかったので
当時はふんわり回答して終わった感じ🤣

 

それでもなんとか、必要とされる存在にならないと!
という感じで、じんわり自分のできることを
見せていくと、「お、君それできるんだ、ならお願い!」
という感じになっていきました🙌
また、基本的に海賊版のソフトウェアが入っていたり
ここならではのやり方は知らないために、
それらは教えてもらって、それをもとに他の教員のヘルプをしたり。
今では私の専門分野においては、
ほぼ一任されており、それを少しずつ同僚に教えている状況です😆

 

結論から言うと
ハード編のPC関連では
<配属して12ヶ月>
・PC類の障害件数が配属当初は月10件以上あったものの
半年間で26件にまで減少。
・生徒が使用できるPC台数の92%においてハード面の見直し完了

<配属18ヶ月>
・PCハード障害が半年で5件にまで減少
・RAM1GBのPC(13台)がなくなり、処理速度向上

<配属24ヶ月>
・デスクトップ/キーボードの合計226台の埃除去実施
(キーボードから、紙切れや食べかすが大量に出てきました)

 

配属当初は月に10~19件のトラブルや
管理不足によるヘルプ依頼がありましたが
(次回以降に続くソフトウェア編等の活動も奏功し)
今ではデスクトップのトラブルがほぼないような状況🔥💪

 

詳細はこちら。
ハードウェア編、特にPC関連では以下のことをしました。

電源ケーブルの修理
(部屋のコンセントの数が足りていない為に
ディスプレイとタワー型デスクトップ、
それぞれ2本の電源を1本に繋ぎ直すという工作をしなければならず
それが剥き出しになっていて、感電恐れがあったり
ちゃんと2本のコードを1本にできておらず、電源接触不良により
通電せず、起動しないデスクトップがあったりした為の作業)

before-afterこんな感じです

・デスクトップPCの修理
(メモリが甘挿し、HDD障害、メインボード障害、電源ユニット障害、
接続不良等により起動しないデスクトップの修理)

・LAPTOPの修理
(生徒やスタッフ、教員、その家族等のlaptopを修理。
中にはゴキブリが原因で接触不良起こしていたり、
基本的に誰かから中古を買っていることが多いので
ネジが不十分でHDDが配線から抜けていたり(固定できていない)、
埃が原因等、理由は様々ですが、laptopの依頼の数は計り知れない)

・デスクトップ内部の埃除去
(日本のようにpc室に入るときは、靴の履き替え等がなく
コンクリート整備が日本と比べればまだまだな為に
土埃が多く、デスクトップ内部に埃が溜まるのが早い)

before after

・デスクトップ稼働時の騒音解決
(そもそも大学も教育大学も高専も、
ジンバブエの経済が良かった2008年前や2010年に購入した
ICT機器を未だ使っているので、色々支障をきたしており、
PC起動時にドライブユニットが稼働するかの確認が入るのですが
ドライブユニットが壊れていると、そのアクセスをトライし続けようとするので
その音がうるさい.....🌀。その為、(ユニットは使わないので)
ユニットへの配線を取り除く作業)

 

・ケーブル類の整備
(電源ケーブルやLANケーブルがあっちいったり、
こっちいったり、クモの巣状態。
とりあえず機能すれば良い、という状態で
とにかくぐちゃぐちゃで何がどこに繋がっているのかサッパリ🫠
それを一本ずつPC単位で束ねたり、
最短のコンセントやLANポートに接続し直したり)

こんな感じにぐちゃぐちゃ、蜘蛛の巣すぎて、なにがどこに繋がっているのやら

・ケーブル類へのラベリング
(上記の理由により、どれがどのPC用の配線か分かりづらく、
またトラブルシューティングするときに
どれがどのPCのケーブルかわからず、
トラブルシューティングに非常に時間がかかったので
PCに振られている管理番号を電源ケーブルとLANケーブルに貼り、
分かりやすく。)

before after。この紙にはどのPCに接続されているか記入しており
これで、電源トラブルも簡単対応。

・PC(約150台)へのラベリング
(年に数回、ICT機器類がちゃんと在庫資料に基づいて部屋にあるか
の確認作業が担当者により実施されます。
その際にシリアル番号や管理番号を確認する必要があるのですが
デスクトップやディスプレイによっては、
シリアル番号が底や電源ケーブルの下に表記があり
それらを確認するために、配線を抜いたり、
デスクトップを底向けたり、
彼らも確認する作業がメインの為、
確認した後元に戻さないというのが分かったので、
ぐちゃぐちゃ触らなくても、パッと見て分かるようにラベリングしました)

 

・機能しているか、していないかのラベリング
(デスクトップ、ディスプレイ、キーボード等、台数はあるものの
表に出ていない機器に限っては、
どれが機能していて、どれが機能していないか分からない状況。
それを回避するため、機能しないものには赤いシールを、
機能するものには青いシールを貼ることでわかりやすくなりました)

赤、黄色、青のシールで使い分け

・ラベリングし直し
(ケーブル類やPCにラベリングした1度目のものは
ボールペンやマジックペンで手書きしていたのですが
1年位経過すると滲んでみえづらくなったり、
アルファベットは日本とジンバブエで書き方が異なるので
私のアルファベットが読みにくい人もいたため、
印刷してそれをセロテープで貼るスタイルに全部変更)

before after
手書きから印刷に変更。また、そのPCのあるべき場所を記載

・プリンター修理
(紙を吸い上げられなくなったものや、紙詰まり等、
プリンターの修理を実施)

 

・デスクトップのメモリ(RAM)の偏り修正と購入事前作業
(既に書いた通り、稼働しているデスクトップが古い為
処理速度が落ちており、使い物にならないに近いPCもあるため
RAMの移植作業をし、それらを均一化することで
使われるデスクトップ台数を増やす作業。
また、移植しただけでは、スペックの偏りを均しただけなので
RAM購入を検討し、どのPCがどのRAM型なのか調査)

メモリ調査。学内全PC対象

・授業に使う機器類の掃除
(機能しなくなったICT機器をそのままオフィスにしまい、
それを授業の時に物を見せて紹介したりするため
埃まみれのまま、すごく汚かった為、掃除。)

もう壊れているものなので、水で綺麗に洗う

こんなこと、2年もかけて行うもんなんか?と思う方も
いらっしゃるかもしれません。
また、私一人がもちろんやっているわけではなく、

活動の中で教えながらもしています。
もちろんこれだけでなく、まだまだ続編があるので
そちらの活動も同時並行でやっていたわけですが
異文化の環境では、思ってもいないことが起きたり、
PCを扱う基本の前提知識も知ってるようで知らない人が多かったり
一筋縄にはいかず、一歩進んでは0.5歩下がったり
50歩進めた!と思ったら70歩下がることが起きたり
ジンバブエの環境、文化を知りながら、学びながら
彼らが今後も彼ら自身でできるように歩みつつ、
活動している所存です🥺

次はハードウェア-環境編です✋️

では(@^^)/~~~